富山県映像センター(富山市舟橋北町)は2024年度の郷土学習の映像教材「昆布ロード 富山人(とやまびと)のあゆみ」(約30分)を制作し、21日からブルーレイディスクの無料貸し出しと閲覧を始める。昆布の消費額が全国上位など富山の昆布文化を広く知ってもらうため、県内の教育機関などにはDVDを無料配布する。

 料理など富山で独自の昆布文化が発達した背景には、北前船や、売薬商によって築かれた交通路(昆布ロード)が深く関係している。教材では、北前船を通じた北海道との交流、売薬商や薩摩藩との関係、独自の食文化などを分かりやすく紹介する。監修は米原寛越中史壇会長。

 映像は同センターのホームページ「とやまデジタル映像ライブラリー」でも公開する。中学校の社会科教員でもある同センター課長の大野尚志さんによると、昆布ロードは中学の歴史教科書でも見開きで紹介されていると言い、「注目されている話題でもあり、昆布の歴史をたどってみては」と話す。