富山県高岡市中田地区のマイカーを利用した乗り合い交通サービス「ノッカル中田」は25日、地区の中心部を走る「街なかコース」を新設する。同地区全域を網羅できる計5コースとなり、利便性が高まる。運行主体の中田地区コミュニティ協議会が19日、中田コミュニティセンターで発表した。

 ノッカル中田は会員が前日までに予約すれば利用でき、乗車券は1枚500円。2022年11月から実証実験を行い、23年11月から本格運行し、現在は「野上」「下代・伸町」「反保島・今泉・滝」「戸出駅」の4コースある。街なかコースは、中心部を東西に走る県道富山・戸出・小矢部線沿いのエリアの31カ所で乗降できる。スーパーやコンビニ、銀行、郵便局、医療機関がある中心部の移動に利用したいという要望を受け新設を決めた。

 道谷悦一(よしかず)会長(69)は「ノッカル中田は地元の住民がドライバーで会話も弾み気軽に利用できる。街なかコースの新設で、地区全体が活気づけばいい」と話した。