富山県は2025年度、ブランド戦略「寿司(すし)といえば、富山」の浸透に向け、すし職人の養成や県内外への発信に本腰を入れる。民間の職人養成学校の計画に1億5564万円を支援するほか、大阪・関西万博にすし関連のブースを出展。飲食業組合などと連携し、すし店以外の飲食店で「お通し寿司」の提供を目指すなど、官民連携で魅力アップを進める。
職人養成学校は、水産物を扱う富山市の企業が2025年秋、東京都内で同様の学校を展開する「東京すしアカデミー」と連携し、富山駅前に「北陸すしアカデミー富山本校(仮称)」を開校する計画。県は設立を支援するほか、県外の受講生への交通費を最大1万円補助する。
大阪・関西万博では、すしを入り口として県の魅力を発信するブースを6月27~29日に出展する。費用として7580万円を計上した。
他の飲食店への波及に向け、居酒屋や日本料理店などでメニューにすしを加えてもらう。すしを織り込んだ観光モデルコースも増やし、民間の盛り上がりを促してブランド定着を目指す。事業費は1625万円。