富山県の氷見高校海洋科学科の3年生が養殖した駆除ウニを使ったすしなど2品が3月から、ひみ番屋街で土、日曜に数量限定で販売される。生徒は17日に試食し「多くの人に食べてほしい」と味をPRした。
ひみ番屋街から氷見高に声がかかり、食材として提供することになった。2品はウニを氷見牛の上に載せた「握りずし」と、ウニを薬味のように使う「氷見しゃぶ」。氷見しゃぶは、ウニをしゃぶしゃぶした旬の魚や野菜に付けたり、雑炊に入れたりして味わってもらう。
すしを食べた生徒の竹岸遼臥さんは「ウニの甘みと氷見牛のうまみがマッチし、飲み込んだ時にウニの香りが広がる」と話した。氷見しゃぶについては草山惺仁さんが「多くの人に味わってほしい」と呼びかけた。
番屋街を運営する氷見まちづくりの本多正樹事業課長は「生徒の表情を見て自信を持ってお客さんに提供できると確信した」と話した。すしはフードコート内の「極Ban Gyu」、氷見しゃぶは魚のレストラン番屋亭で提供する。
海洋科学科の3年生は藻場の海藻を食い荒らし、海底が砂漠のようになる「磯焼け」の原因となるウニを氷見市薮田の海岸で駆除。食用化を目指し、身入りが少ない駆除ウニに県内農家から提供を受けた出荷できない野菜を餌として与えて養殖している。