富山県南砺市城端小学校の3年生38人は14日、同校で、自分たちが育てたギフチョウの幼虫のふんを使って、絹の布を染めた。煮出した染料で、さまざまな模様に仕上げた。
3年生は昨年春から、総合的な学習で絶滅が危ぶまれているギフチョウを卵からさなぎになるまで育てたり、地元に放したりしている。染色体験も学習の一環で、染織作家の藤井栄孝さん(同市井口)が手ほどきした。
地元特産のしけ絹2枚を使用。それぞれ輪ゴムで縛って染色用の液体に浸し、水で洗い流して模様を浮かび上がらせた。藤田赳仁(たけと)さんは「うまく染まってよかった」と満足そうに話した。
染めたうち1枚はハンカチ用、もう1枚は加工用で6年生への卒業記念品に利用する。