第59回北日本文学賞選奨作「子供を売る男」と「ちび丸の背中」を紹介するラジオ朗読番組が11日午後3時から、富山シティエフエムとエフエムとなみで放送される。
「子供を売る男」は兵庫県西宮市の主婦、つくし(本名・向井晴美)さん(77)の作品。江戸時代末期を舞台に、捨て子を育てて商店や侍屋敷に売る男の姿をつづった。千葉県浦安市の会社員、すずきあさこ(本名・鈴木麻子)さん(46)の「ちび丸の背中」は、親から虐待を受けた経験を持つ高校生の物語を、SFの要素を織り交ぜながら描いた。
朗読は「子供を売る男」をフリーアナウンサーの垣田文子さん、「ちび丸の背中」をナレーターや演劇俳優として活動する森田翠さんが担当した。