連日の大雪で通学路に積もった雪をどかし、子どもたちに安全に登下校してもらおうと、富山県高岡市福岡小学校のPTA有志らでつくる「雪滅隊(ゆきめつたい)」が9日、福岡地域の除雪ボランティアに励んだ。地域が一体となり協力しながら雪かきに汗を流した。

 雪滅隊は2021年1月の豪雪の際、通学路の歩道やバス停周辺を除雪し、安全を確保しようと結成。今回は4年ぶりに出動し、PTAやPTAのOB、地域住民ら約20人が参加した。

 福岡小学校で行われた出陣式では、同校PTA副会長で雪滅隊長の竹内洋陽さんが「つらいときは子どもたちの笑顔を思い浮かべて頑張りましょう」とあいさつ。越井寿雄校長らが感謝と激励を述べた。参加者は福岡小、福岡中学校付近を中心に校区内の7カ所に分かれて作業に取り組んだ。

 時折雪が降る中、3時間以上にわたって、水を含み重たくなった雪を黙々とスコップで取り除いたり、子どもたちが車道を歩かなくてもいいよう、小型の除雪機を使って歩道を整えたりした。ショベルカーで学校敷地内の駐車場なども確保した。

 竹内さんは「活動をきっかけに学校と保護者と地域がより一体となって子どもたちを守り、育てていきたい」と話した。