富山県内の若手神職でつくる県神道青年会は5日、氷見市の島尾海岸で伝統行事の寒中みそぎを行った。会員が高い波が押し寄せる海に入り、1年のけがれをはらい、身体健全と能登半島地震の被災地の復興を祈った。

 身を切るような寒さの中、富山、高岡両市の神社の40歳以下の神職5人が下帯姿で砂浜に立ち、船をこぐ勇壮な動作の「鳥船行事」で体を温めた。手を合わせて「大祓詞(おおはらえのことば)」を唱えた後、海に入って胸まで水に漬かり、手を合わせた。

 今年で8回目の参加の高尾佳成会長(高岡市二塚・惣社白山神社禰宜(ねぎ))は「過去一番の寒波と波だったが無事終え、はらい清めることができた。祈りが通じれば」と話した。