富山県氷見市の自然やクラフトビールの魅力を味わえるアウトドアイベント「BEACH MARCHE(ビーチマルシェ)」が5月10、11の両日、同市の島尾キャンプ場で開かれる。同キャンプ場を運営する会社の若手社員と地元酒店の店長が企画し、今年で4回目。能登半島地震で被害を受けた氷見の復興を後押しするため、内容をより充実させて開催し、にぎわいづくりにつなげる。

 企画したのは、西条観光(氷見市島尾)の浜下友里さん(28)と、島尾キャンプ場の近くにある「酒のスーパーマックス」(同市柳田)の店長、日名田真由美さん(52)。2人は氷見市ビジネスサポートセンター「Himi-Biz(ヒミビズ)」を通じて知り合い、クラフトビールやアウトドアの魅力を広めようと2022年、第1回のビーチマルシェを開いた。

 能登半島地震が起きた昨年の5月の第3回は、不安を抱えながらの開催だったが、被災地を応援しようという県外の客を含め2日間で約2800人が訪れた。

 今年は、全国の人気ブルワリー(醸造所)などによる飲食物の販売、アウトドアのワークショップなど約50店が並ぶ。新たに、氷見市内のブルワリー「ブルーミン」とコラボしたオリジナルのクラフトビールをお披露目するほか、氷見らしいイベントとして地引き網体験を実施。ウルフルケイスケさんのライブもある。

 日名田さんは「イベントをきっかけに氷見に来てくれる人が増えれば地域が元気になる」と期待する。浜下さんは「島尾海岸の美しい景色とともに、クラフトビールを思う存分味わってもらいたい」と意気込む。

 クラウドファンディング「CFとやま」で、80万円を目標にイベント運営費用の支援を募っている。ビールを冷やす保冷車やステージの設置などに役立てる。3月19日まで募集する。