石川県七尾市の能登島の子どもたちが富山県南砺市利賀地域の自然や食に触れるツアーが1日、始まった。1泊2日の日程で、初日は利賀の児童と雪遊びをしたほか、そば打ちを体験した。

 ツアーは能登島地域づくり協議会が企画し、利賀地域づくり協議会が協力した。2020年度、北陸農政局の「ディスカバー農山漁村の宝」に能登島地域づくり協議会が選ばれ、利賀からも地域団体が選出された。これを縁に両地域は交流を始めた。会員や子どもたちが相互に訪問している。

 今回は能登島側の会員や地元の小中学生、その保護者ら計22人が参加。利賀の児童らとともに雪を重機で固めて作った高さ5メートル、幅25メートルの滑り台を、そりやスノーチューブで滑って楽しんだ。

 初めて利賀を訪れたという能登島小学校6年生の有永桜太さんは「雪の多さにびっくりした。能登島はこんなに降らないので、いろいろ遊べて楽しい」と笑顔を見せた。午後は地元住民から教わりながら、そば打ちを楽しんだ。

 この日は利賀創造交流館で地域連携協定の締結式を行い、両協議会の代表が協定書に署名。豊かな自然資源を持つ両地域のより活発な交流を誓った。

 最終日の2日は雪だるま作りや雪上カローリングなどを楽しむ。