冬型の気圧配置となった29日の県内は、朝から風を伴い雪が断続的に降った。富山地方気象台によると、午後10時時点の積雪は富山市猪谷46センチ、富山と高岡(伏木)、朝日が各5センチ、魚津が4センチで、富山は13日ぶりの積雪。県によると、小矢部市の国道359号では車のタイヤが雪にはまる「スタック」による渋滞が発生し、同市五郎丸-金沢市宮野町間の約9・9キロが午後1時から同5時まで通行止めとなった。
県警のまとめでは同日午前8時半~午後4時にスリップ事故が20件発生。けが人はいなかった。富山駅では降りしきる雪の中、傘を差して歩く人が見られた。
あいの風とやま鉄道では同日午前4時40分ごろ、水橋-滑川間で踏切の安全確認と車両トラブルがあり、上り線1本で泊-黒部間の運転を取りやめた。約30人に影響した。踏切内の安全装置が雪を異物として検知。近くの貨物列車のパンタグラフに雪が接触した。
県内は30日も雪の見込みで、同気象台は午前6時までの12時間降雪量は多い所で平野部20センチ、山間部35センチと予想。午後6時までの12時間降雪量は多い所で平野部15センチ、山間部25センチと見込んでいる。