富山県小矢部市が日本ホッケー協会の「公式ホッケータウン」に認定されていることをPRしようと、同市石動町の飲食と雑貨の店「ペコット!」が、クッキーの新作を商品化した。材料に小矢部産の米粉と桜塩を使い、ホッケーの白い公式球をイメージした形に仕上げた。瀬戸洋子代表(63)は「市民一丸となって『ホッケーの町』をアピールしていきたい」と意気込む。

 ペコットは数年前から障害者支援の一環で、金沢市の就労継続支援B型施設「ふれあい工房たんと」に菓子作りを依頼。店頭では源平倶利伽羅合戦の舞台となった倶利伽羅に咲くヤエザクラの花びらと、富山湾の海洋深層水の塩で作った桜塩を練り込んだクッキーなどを販売している。

 小矢部市はホッケーの普及や振興で実績のある自治体として、2023年に「公式ホッケータウン」に認定された。ホッケー経験者の瀬戸さんはこの吉報を受け、市内でホッケーをさらに盛り上げようと、今回のクッキーを思い付いた。

 一般的な平らな形とは異なり、球状にすることでホッケーの公式球に見立てた。大きさは一口サイズで、ほろほろとした口溶けとほどよい甘みが特徴。パッケージのデザインは、瀬戸さんが理事を務めるNPO法人「石動まっちゃプロジェクト」の理事で、市内でプログラミング教室などを開いている広瀬宗一郎さん(34)の家族が担当し、市のシンボルキャラクター、メルギューくんとホッケーを組み合わせたイラストを添えた。

 クッキーは15個入りで680円。現在も改良を重ねており、2月中旬から本格的に同店と道の駅メルヘンおやべで販売する。瀬戸さんは「特に小矢部の人に手に取ってもらい、どんどん市外に発信してほしい」と話した。