新年のえと「巳(み)」にちなんで愛らしいヘビを色鮮やかに表現した巨大絵馬が27日、富山県高岡市古城の射水神社にお目見えした。同日は参集殿で元日午前0時から始まる展覧会「七つの彩(いろ)の祝い巳」に向け、知的障害のある作家が描いたヘビの絵画も並べ、境内を華やかに彩っている。

 射水神社と障害者アート支援工房ココペリ(高岡市伏木古府元町)が、障害がある作家が活躍する場を広げようと、2012年から展覧会を開催している。巨大絵馬は14年から飾っており、今回でえとが一回りすることになる。

 巨大絵馬は縦約2・3メートル、横1・8メートルで、拝殿横に設置した。ココペリのワークショップに通っている末永征士さん(射水市)が毎年描いており、今回は10月からアクリル絵の具を使って大きなヘビの中にダルマや富士山、タイ、鏡餅といった縁起物などを入れた。末永さんは作品に花を添えるのが特徴で、カラフルな花も描いた。

 「七つの彩の祝い巳」には11人が1点ずつ出品。独創的な表現や色彩で個性豊かな作品を紹介する。1月14日まで。

 ココペリの米田昌功代表は「末永さんは毎年心を込めて描いている。幸せな雰囲気を味わってほしい」と話した。同神社の嶽徹権禰宜(ごんねぎ)は「絵馬を見て、すがすがしい気分で一年を過ごしてもらいたい」と語った。