バスケットボールBリーグ1部(B1)男子の富山グラウジーズは10日、黒部市総合体育センターで東地区首位のA東京に67-92で敗れ、3連敗となった。通算成績は1勝18敗。順位は中地区8チーム中、最下位のまま。

 富山は小野、伊藤、上田、ガドソン、ブバが先発。第1クオーター(Q)は、体格で上回る相手のフックシュートなどで失点するも、伊藤や水戸がゴール下へドライブを仕掛け、ブバらの得点を呼び込んで食らい付いた。第2Qは相手にインサイドを固められて得点が伸び悩み、前半を33-43で折り返した。

 第3Q序盤は上田のオフェンスリバウンドなどで競り合いとなったが、約5分を残してチームファウルが4回に到達。フリースローから徐々に引き離された。第4Qは攻め手を欠き、追い上げられなかった。

 次戦は16日、愛知県のウィングアリーナ刈谷で三河と戦う。

最後まで堅守崩せず

 リーグトップの守備を最後まで崩せなかった。富山は、1試合平均失点がリーグ最少のA東京に、連日20点以上の差をつけられて完敗。高岡大輔ヘッドコーチ(HC)は「トップチームとの差を突き付けられた」と唇をかむ。

 リーグ戦休止期間中に磨いてきたリバウンドが、2試合とも影を潜めた。10日は富山の23本に対し、A東京が38本。高さ、体格の両面で上回る相手に次々とオフェンスリバウンドを奪われ、カウンターに持ち込めない。開幕からこだわってきた速攻からの得点は、わずか4点に封じられた。上田は「フィジカルで負けていた。B1で勝つためには、そこで負けない力を付けないといけない」と語る。

 チームは3日の初勝利から一転して3連敗。けが人が増え、この日も喜志永が試合途中に負傷退場した。厳しい状況が続く中、高岡HCは「下を向かず、前を向いて準備を進めたい」と話す。ブースターを落胆させないため、連敗街道を再び歩むわけにはいかない。

富山 67 - 92 A東京
(1Q) 17 - 22
(2Q) 16 - 21
(3Q) 21 - 34
(4Q) 13 - 15
▽観衆 1807人