ホリプロとエイベックス・ミュージック・クリエイティヴが共催する新たな男性ボーカルオーディション『Horipro Vocal Scout Caravan』の決選大会が22日、神奈川県川崎市で開催。初の男性ボーカル5人が選ばれ、ホリプロとエイベックスによる新レーベル「+WHAX(プラスワックス)」から「unlock」(o=oにストロークが付いた文字)として来年4月1日にメジャーデビューすることが決まった。
デビューが決まったのは、高橋理央(たかはし・りお/17/※高=はしご高)、kiichi(きいち/21)、小林真央哉(こばやし・まおや/15)、岩坪優真(いわつぼ・ゆうま/23)、黒澤洵太(くろさわ・しゅんた/17)の5人となる。
名前が呼ばれると5人は、それぞれ喜びをかみ締めた。kiichiは「音楽を辞めずに、ここまで頑張ってきてよかったなと心から思います。でも、ここがゴールじゃないことは、みんなわかっていると思う。ここから先へ、いろんなステージに向けて、死ぬ気で頑張っていきたいと思います。ありがとうございます」と心境を明かし、高橋は「僕を選んでくれて本当にありがとうございます。ここがゴールじゃないと確信しています。ここがスタートだと思って、日本中の老若男女、全世代の人に知ってもらえるようなアーティストになれるように精いっぱい頑張っていきます。たくさん成功した時には親にたくさん恩返しをしたいと思います。これからも、どうぞよろしくお願いします!」と話した。
岩坪は「まずは、ありがとうございます。自分は上京してきて、親の支えやボーカルの先生の支え、いろんな方のサポートを経て、ここまで来れていると思っています。このオーディションじゃなきゃダメだったし、(候補者が)31人の時から僕を成長させてくれたのは30人のメンバーだったなと今でも思っています。その人たちの思いも背負って、ここがスタートで、もっともっと高みを目指していけるように自分に厳しくやっていくので、どうぞこれからよろしくお願いします!」と宣言。泣きじゃくっている小林は「この(最終選考の)10人が本当に落ちると思っていなかった…。何人かは落ちるのは、そうなんですけど…。こうやって、抜けている形だと思わなくて…。メンバーに選ばれてうれしい半分、いなくなったメンバー分まで絶対に頑張らなきゃいけない。絶対にこのメンバーで日本を、世界を獲りに行けるように頑張ります」と誓った。
黒澤は「デビューメンバーに選んでいただき、ありがとうございます。自分は、このオーディションでたくさん成長できて、たくさん出会いがあった。本当に最高のオーディションだったと思います。自分はデビューという形になりましたが、落ちた人もいる。その人とは、これから違う道を歩みますが、その人の思いは絶対に踏みにじってはいけない。デビューメンバーに選ばれた以上は自分のできることを全力でやって、日々成長していかないといけないと改めて感じました。自分は、まだまだ未熟者でできないことも多いですけど、デビューメンバー4人と一緒に毎日できることをコツコツと積み重ねて行って、素晴らしいアーティストに、音楽の持つ素晴らしい力を100%届けられるようなアーティストになっていけたらと思います。本日はありがとうございました」と結んでいた。
イベント後には、取材会も実施。高橋は「これからは芸能人の自覚を持って、精いっぱい頑張っていきます」と抱負を語り、kiichiは「このグループの一員として世界を目指して全力で活動していきます」と意気込んだ。小林は「このグループの顔として全力で頑張っていきたいと思います」と話し、岩坪は「常にunlockしていけるようなグループになるので、よろしくお願いします」とやる気十分。黒澤は「自分にしか出せない色を全力で出して、いつも最高のパフォーマンスをしたいと思います」と力強く語っていた。
1976年にスタートした『ホリプロタレントスカウトキャラバン』は、これまで榊原郁恵(※榊は「木」へんに「神」)、井森美幸、深田恭子、石原さとみ、足立梨花、吉柳咲良など、時代を代表する俳優・タレントを多数輩出してきた。第47回となる今回は、初の“男性ボーカル(ユニット)”に特化した開催となる。
「さあ、ぜんぶ、声に変えよう。」をコンセプトに掲げ、心の揺らぎや孤独、未来への鼓動までも“声”に変えて響かせる、新時代のボーカリスト発掘を目指す。ユニット結成(人数未定)も視野に入れながら、個人の才能に応じた柔軟なデビュー形態も想定されていた。グランプリ受賞者は、ホリプロとの専属契約のもと、ホリプロとエイベックスによる新レーベル「+WHAX(プラスワックス)」からメジャーデビューすることが決定している。
決選大会には、書類選考、地方予選、ビデオ審査、合宿選考1、合宿選考2を勝ち抜いた10人が進出。パフォーマンス審査として課題曲3曲(「キセキ」「Coming Back」「Hundred Percenter」)を5人1組になって披露し、最終アピール一言で締めくくった。
また、メンバー決定直後にグループ名も発表され、「unlock」に決まった。「o」は音楽理論で用いられる和音コード「ハーフディミニッシュ」を示す記号にも使用されている。「ハーフディミニッシュ」とは、「m7♭5」と呼ばれる四和音で構成されたコードで、明るさと切なさが共存し、次にどんな音へ進むのかを予感させる響きを持っている。グループ名の由来は「5つの個声の融合で新たなグルーヴを生み出すボーカルユニット。oの響きのように、その先に何かを予感させ、さまざまな方向への変化・成長の可能性を秘めた5人が、歌・声で聴く者と自分たち自身をアンロックしていく」となっている。デビューも合わせて発表され、2026年4月1日に決まった。そして、初の Meet & Greet/トークイベント『unlock: the first contact』が12月29日に、東京・タワーレコード渋谷店 5Fイベントスペースで開催されることも決定。初の冠番組のニッポン放送『unlockのオールナイトニッポンX』が来年1月6日深夜0時から放送されることも決まった。