『M-1グランプリ2025』で優勝したお笑いコンビ・たくろう(赤木裕、きむらバンド)が、決勝翌日の22日、大阪・よしもと漫才劇場(マンゲキ)にがい旋した。関西勢ではミルクボーイ以来、6年ぶりの漫才王者となった2人がステージに登場すると、温かい拍手で迎えられた。
慣れ親しんだマンゲキの『Kiwami極LIVEプラス+』ライブ。たくろうは、早朝から東京で情報番組などに多数出演し、そのまま新幹線に飛び乗ってホームタウンの大阪へ。舞台上から感謝を伝え「調子に乗らず、これからも頑張ります」と語った。うれし涙を見せることなく、いつもの漫才でさらっと笑いをさらった。
マンゲキの先輩後輩からも祝福され、大阪のありがたみをしみじみ。きむらは「間違いじゃなかった。めっちゃ疲れてたけど、吹っ飛びました。うれしかった」と喜びを噛み締めた。赤木は「家みたい」と表現し、「いつも見慣れていた景色。感慨深いものがあった」と続いた。
過去最多1万1521組がエントリーした『M-1グランプリ2025』。決勝は、豪快キャプテン、ドンデコルテ、めぞん、たくろう、真空ジェシカ、ヤーレンズ、ヨネダ2000、エバース、ママタルト、敗者復活から勝ち上がったカナメストーンの10組が進み、21日夜、ABCテレビ・テレビ朝日系で生中継された。
最終決戦には、エバース、たくろう、ドンデコルテが残り、審査員投票の結果、8票を得たたくろうが21代目王者となった。
たくろうは、きむらがNSC大阪36期、赤木が37期生。2016年3月にコンビ結成。19年「ytv漫才新人賞」準優勝、24年「NHK上方漫才コンテスト」準優勝。大きな賞レース優勝はなかった“苦労人”だが、『M-1』初の決勝進出で、ビッグタイトルをつかんだ。