富山県高岡市のホテルニューオータニ高岡は、高岡銅器や高岡漆器の器でフランス料理を提供する「伝統と革新の晩餐(ばんさん)」をホテル内のレストラン「フォーシーズン」で開いた。ものづくりのまちの魅力を発信しようと、市内11の企業・団体の協力を得て企画した。
八尾黒豚のロースハムや、ますずしに見立てたサーモンマリネなど地元にちなんだ料理をビュッフェ形式で用意。伝統と新しい技を生かしたスズや漆器、アルミの器に盛り付けた。鋳物の花瓶や置物で空間を演出した。
参加者は、解禁されたばかりのボージョレ・ヌーボーと共に、美しい器に合わせた料理を心行くまで味わった。岡田裕樹料理長は「伝統を受け継ぎながら進化させていくのは料理も同じ。伝統工芸とコラボできて光栄」と話した。