来年3月末で閉校する富山県の上市町陽南小学校で22日、最後となる学習発表会とミニ文化祭が開かれた。同校PTA(森井洋次会長)が主催し、餅つき体験や三世代会食などを通じて児童や卒業生、地元住民らが最後の思い出をつくった。
学習発表会では、各学年の児童が国語の授業などで学んだことを劇で発表。全校生徒で校歌を合唱した。
ミニ文化祭では、コロナ禍で2020年から中止していた餅つき体験や三世代会食が6年ぶりに復活。地元農家から餅米20キロやサトイモ、サツマイモ、大根の提供を受けた。子どもたちは「よいしょ」のかけ声に合わせ、力いっぱい餅をついた。きな粉とあんこをまぶしたつきたての餅が、豚汁と共に振る舞われた。
卒業生や地域住民も招かれ、在校時の写真を見ながら思い出に浸っていた。6年の野村篤人さん(11)は「楽しく良い思い出をつくれた」と話し、兄で上市中学校2年の凌誠さん(13)は「久しぶりで懐かしかった。閉校になるのは寂しい」と惜しんだ。