一般社団法人ニアショアIT協会
~横のつながりと課題共有を目的に、北海道・東北、南九州、中部地区で実施~

■オンライン交流会をスタート■

一般社団法人ニアショアIT協会(理事長:荒河 信一)は、会員交流委員会の主導により、2025年5月15日に北海道・東北地区、7月18日に南九州地区、10月8日に中部地区で「会員交流オンライン委員会」を開催しました。
本交流会は、会員企業同士の横のつながりをつくり、協会との接点を強めるとともに、各社の課題やニーズを共有することを目的として企画されたものです。委員会は年間を通じて全国7エリアでの開催を計画しており、今回の交流会はその一環として実施されました。
■会員交流委員会の目的■
- 横のつながり・きっかけづくり
- 協会と加盟企業との接点づくり
- 協会の活動周知と実績紹介

会員交流委員会は、協会の理事や会員代表が中心となり、各地域でオンライン交流会を開催しています。ファシリテーター役を委員が担い、プログラム構成や参加企業へのアプローチも委員会で企画・運営しています

■北海道・東北地区交流会(5月15日開催)■

交流会の第1回目は北海道・東北地区を対象に行われ11社の正会員のうち5社の会員が参加しました。 参加企業が自社紹介を行い、参加企業の特色・強みを共有し地域内での相互理解を深めることができました。 また、参加した理事企業からは新規案件が2件紹介され参加企業からはニアショア案件への期待感が高まりました。委員会からは、協会便りや営業推進委員会の活動報告、実際の参画事例を共有することができ、参加企業が具体的なイメージを持てる機会となりました。
さらに、協会内で進めている、ノーコード・ローコードツールの普及活動を通じて、新人教育における活用可能性も感じられ今後の連携につながる交流会となりました。

[北海道・東北地区交流会参加者のみなさん]


■南九州地区交流会(7月18日開催)■

南九州地区は多くの会員登録があり29社の会員企業が登録されており、今回の交流会には9社の正会員と会員候補2社が参加し、新規参加者も含めたネットワーク形成が進んだことは大きな成果となりました。
北海道・東北地区同様に協会便りや営業推進委員会の活動報告、実際の参画事例などの、情報の共有を図りました。 また、新たに導入された「要員・案件情報共有システム」が紹介され、情報共有の仕組みに対する期待が膨らみました。
加えて、南九州地区の実案件実績が紹介され、会員が具体的な参画イメージを持つことができました。

参加企業からは「地場の横のつながりを強化したい」との声が多く、地域間での協力・相互補完への意識が高いことが明確になりました。
その他、共通の課題(単価、人材、技術ミスマッチなど)を確認し合えた点も意義深い交流会となりました。

[南九州地区交流会参加者のみなさん]


■中部地区交流会(10月18日開催)■

中部地区交流会は、北海道・東北、南九州に続く第3回目のオンライン開催として実施されました。今回のテーマは「地域連携による成長と協会の活用」で、長野・山梨・富山エリアの会員企業が参加しました。 交流会では、協会の現状や活動報告に加え、各会員企業による自社紹介と意見交換が行われました。
参加企業からは、次のような意見や提案が寄せられました。
まず、ローコードツールで作成・運用を開始した案件情報共有システムについて、「チーム単位でのリソース登録」や「企業ごとの強みを一覧表示できる機能」など、具体的な改善要望が挙げられました。これらの意見は、今後の機能強化に向けた貴重な提案となりました。
また、教育研修委員会の理事も参加し、同委員会からは生成AIやセキュリティをテーマとしたオンラインセミナー(11月開催予定)の紹介がありました。それを受けて、参加企業からは「AI活用に関する実践的な学びの場を増やしてほしい」との声が上がりました。
さらに、首都圏から地方への発注にとどまらず、「地方企業が元請けとなり、全国の会員企業と協業する形を増やしたい」といった前向きな意見も寄せられました。

[中部地区交流会参加者のみなさん]

今回の交流を通じて、参加企業同士の情報共有が進み、地方と都心の間にある技術やコミュニケーションの差を埋めながら、協会を通じた共同提案やスキル連携の機会をさらに広げていく方向性が確認されました。

【会員交流委員の声】
実際に参加された皆様の声を聞かせていただき、リモート案件の減少、ロースキル案件の減少、マッチする体制を作れない、などで受発注に繋がっていないとの厳しいお言葉も頂戴しております。
一方で、協会主催の研修やセミナーを通じてメリットを感じていただいている会員様も多数いらっしゃいました。
採用が上手くいかない、地域によっては案件が減少しているなど、「地方の悩み」は様々です。
オンラインではありますが、お顔を見て皆様とお話させていただき、良い事例や協会の取り組みのご紹介、また会員間の交流や情報連携の促進など、皆様の事業活動に貢献できますよう、引き続き共に活動して参ります。


■今後の展望■

会員交流委員会では、今回の議論を踏まえ、
- 会員企業の得意技術の「見える化」
- 若手育成のための案件設計や仕組みづくり
- 単価適正化の働きかけ
- 横のつながりを促進するオンライン交流の継続

以上4点の施策を進めていきます。

次回は近畿・中国・四国地区(開催日程は調整中)での交流会を予定しており、教育委員会からの取り組み紹介や事例発表も加え、より深い議論の場とする計画です。



■ニアショアIT協会 https://www.nearshore-it.jp/
東京都千代田区神田司町2丁目13番 神田第4アメレックスビル8F


鹿児島県出身のソフトウェア業界の仲間が集い2012年に設立後、毎年会員数を伸ばし続け、正会員、発注登録企業の合計が117社(2025年9月現在)、成約案件実績は約600人月/年(2024年度実績) 、請負契約を中心に、メンテナンスフェーズの継続案件や、テレワークをニアショア案件でも積極的に取り入れ、フルリモートによるSESサービスも実施することで、受注・発注企業の双方へのメリットを提供しています。
入会企業の特色も多様で、Web開発、インフラ系、組込みなど多様な開発分野にも対応可能。 また、入会企業のエンジニア総数は5,000人を超え、巨大な開発ラボのような協会となっています。
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