株式会社コミューナ
台湾ガラス工芸の美学が光と影の中で融合

新竹市文化局が主催する「ひかり宿す・ひとひらの島-台湾イメージ・ガラス工芸展」が、11月8日に富山市ガラス美術館(https://toyama-glass-art-museum.jp/)にて正式に開幕しました。台湾のガラス工芸作品が同館で展示されるのは、今回が初となります。本展では、新竹市立ガラス工芸博物館の収蔵作品20点とアーティスト10名による創作作品が一堂に会し、光と影、そして台湾の文化が息づく工芸の美学を表現し、芸術の祭典を繰り広げます。

【台湾イメージガラス工芸展】https://toyama-glass-art-museum.jp/exhibition/exhibition-6772/




日台のガラス芸術交流を象徴する開幕式
開幕式は熱気に包まれ、多くの地元のガラスアーティストの方々も駆けつけました。富山市ガラス美術館の前館長・渋谷良治氏、富山ガラス造形研究所の所長・本郷仁氏をはじめ、アーティストの小曽川瑠那氏、渡辺愛氏、輪島明子氏、田部寬之氏、松尾里奈氏、そして台湾からガラス工芸家の林邑龍(リン・イロン)氏らが列席され、台湾と日本の深い友情を象徴する和やかな場となりました。

新竹と富山、ガラス産業の歴史と未来
新竹市文化局の李欣耀(リ・キンヨウ)副局長は、ガラスアートで知られる富山市訪問の光栄を述べ、隈研吾氏設計の美術館から富山市の奥深いガラス芸術の発展エネルギーを感じていると語りました。
また、富山と新竹市はガラス産業の発展という歴史的な共通点を持つことに触れ、新竹市も現在、工芸・芸術といった高付加価値の領域への発展に尽力していると説明。1999年のガラス工芸博物館設立や、日本の支援を得て開催してきた「国際ガラス芸術フェスティバル」にも言及しました。ガラス産業100年の節目に富山市で展覧会を開催できることは望外の喜びであり、今後は富山市との継続的な協力メカニズムを構築し、日台双方のアーティストが共に成長していくことを強く願っていると結びました。


新竹市文化局 李欣耀副局長(左)


台湾の豊かな文化・風土を表現した展示作品
本展のキュレーターを務める蕭銘芚(ショウ・メイトン)教授は、出品作品はすべて台湾をテーマとし、アーティストが様々なガラス技法を駆使して、豊かな文化と独自の風土を表現していると解説しました。
作品は、台湾のガラス創作技法の多様性を示すとともに、アーティストの土地と文化に対する感性と解釈を体現しています。台湾の離島・蘭嶼(らんしょ)の拼板舟(ピンバンヂョウ。カヌーに似た木造漁船)、桐の花、ビーフン、歴史的な城壁から山海のイメージに至るまで、台湾文化がガラスの光と影の中で流れ、受け継がれていく様子が表現されていると結びました。

キュレーターの蕭銘芚教授


展覧会は「在地風情(地域の風情)」「特色景物(特色ある風景)」「当代芸術(現代アート)」の3つのセクションで構成されています。





「在地風情」セクション:新竹の地域文化
- 邵尊漢(シャオ・ズンハン)氏の〈歴史の石磚城之一〉:ガラスのキャスティング(鋳造)技法で新竹・東門城の建築細部を表現し、書籍と組み合わせることで知識と歴史の蓄積を象徴。新竹(竹塹)築城170周年に敬意を表す作品
- 許源榮(シュイ・ユエンロン)氏の〈風城米粉情〉:「引きガラス」(ラフ・ストリンガー)の技法を用い、ビーフンの細やかな糸のような質感を再現。地域の食文化を温かみのある芸術言語へと昇華させています。

「特色景物」セクション:台湾の自然と人文的特色
- 施英輝(シ・インホイ)氏の〈蘭嶼の拼板舟〉:「鑲嵌」(インレイ)技法で先住民文化の航海イメージを再現
- 蕭銘芚氏の〈客桐吹雪美不勝収〉:釉薬転写とスランピング(曲げ)の技術で桐の花が舞い散る情景を描き、客家(ハッカ)文化の詩的な風情を表現

「当代芸術」セクション:社会、信仰、心理状態への関心
- 丁右尉(ディン・ヨウウェイ)氏の〈穿孔〉:ブローイング(宙吹き)とキャスティング(鋳造)技法で社会構造の中の圧力と亀裂を形作り、体制に直面する現代人の心理的状況を反映
- 鍾錦堂(ジョン・ジンタン)氏の〈慈悲之心〉:サンドブラスト技術と象徴的な符号(シンボル)を通じ、人間性と生命に対する洞察と慈悲の心を表現


開催概要
本展覧会は、11月18日(月)まで、富山市ガラス美術館のギャラリー1にて開催されます。富山地域の皆様、並びにアート愛好家の皆様に、台湾のガラス工芸が放つ文化の光をぜひ間近で感じていただきたく、ご来場を心よりお待ちしております。

仙台を拠点に翻訳、デザイン、マーケティングを通じて地域に根差した事業を展開する株式会社コミューナ(本社:宮城県仙台市、代表取締役:齋藤高晴)では、本展の日本国内におけるオペレーション実務を担当しています。株式会社コミューナは、今後も地域や国境を越えた積極的な連携を通じて、持続的な文化交流を促進し、その価値を次世代へと繋ぐ事業を力強く展開してまいります。

株式会社コミューナについて
株式会社コミューナは、仙台を拠点に翻訳、マーケティング、デザインなどの技術を組み合わせて様々なサービスを提供する会社です。「奥心舎」のように海外に向けて販路開拓を行う事業や、インバウンド向けの観光情報サイトの制作などを行っています。

社名:株式会社コミューナ
本社所在地:仙台市青葉区一番町1丁目12-2 星光堂ビル6階
代表取締役:齋藤高晴
設立:2016年(2011年設立の事業協同組合から事業譲渡)
HP:https://www.communa-td.net/



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株式会社コミューナ 齋藤高晴
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