「とやま未来キッズカンファレンス」が8日、富山県富山市婦中町下轡田のファボーレで開かれた。自作の装置やシステムを競う「県小学生プログラミング大会」の作品部門で、安川真伍さん(片山学園初等科6年)が最高賞の「ゴールド賞」に輝いた。安川さんは、来年3月に都内で開かれる全国大会に出場する。

 安川さんは、ナシの品質を確認するシステムを開発した。ベルトコンベヤーに取り付けたカメラを通じて、人工知能(AI)が品質を判断し、消費者に低品質の商品が届くのを防ぐ。両親がナシ農家を営み、おいしいナシが注文主に確実に届くことにつながればと取り組んだ。

 安川さんは来年3月8日に品川インターシティ(東京)で開かれる全国選抜小学生プログラミング大会に出場する。シルバー賞は花木瑞稀さん(富山市針原小6年)、ブロンズ賞は江川稜人さん(富山大付属小5年)が選ばれた。

 プログラミングで実現したいアイデアを絵と作文で表現するアイデア部門も表彰され、入選した57点から優秀賞10点を選んだ。

 コンテストは、プログラミングを活用して社会課題を解決する方法を考えてもらおうと毎年開く。今年は「みんなのみらい」をテーマに12人が発表した。県、とやま地域ICTクラブ推進協議会、県情報産業協会、北日本新聞社でつくる「とやま未来キッズカンファレンス実行委員会」主催。