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【設置期間】2025年6月5日~8月5日,分析結果公表:10月27日 がめ川(富山市)

 一般社団法人とやまミライラボと富山市が連携して取り組む「CHANGE FOR THE BLUE in 富山」では、富山市内を流れる準用河川「がめ川」に2か月間にわたってオイルフェンスを設置し、ごみを回収・分析。10月27日に分析結果を公表しました。環境省の調査によると、富山湾の漂着ごみの約8割は陸域で発生したごみが河川等を通じて海に流出したものであるとの報告があります。本事業は、流れるごみを回収してその実態を把握し効果的なごみの流出防止に資すること、また、オイルフェンスでのごみ回収の様子を学校の課外授業などで見学してもらい、実態を啓発することを目的としています。
 この取り組みは、日本財団が推進する海洋ごみ対策事業「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で行われました。



概要

・設置期間   2025年6月5日~8月5日(分析結果公表日:10月27日)
・設置場所  がめ川(富山市城川原町)
・回収したごみ 41.79kg
・協力団体    富山市

回収したごみ 約50%が「プラスチックごみ」

  ごみの回収は、期間中、週1回を基本に行い、「ペットボトル以外のプラスチック」が6.82kg、「ペットボトル」が13.92kg、「缶・ビン」は11.2kg、「その他のごみ」は9.85kg回収されました。
重量割合(落ち葉等を除く)では、「ペットボトル」が33.3%、「ペットボトル以外のプラスチック」が16.3%と、プラスチックごみが全体の約50%を占めました。
直接河川に捨てられたと思われるごみだけでなく、路上にポイ捨てされ雨風により流入したものや、コンビニ等のごみ箱や地域のごみ集積所から管理不足により漏れ出て河川に流入したと思われるものも一定数ありました。一部のごみは、特定の人物が投棄したものやバーベキュー等のイベントのごみを投棄したものと推察されます。
 本事業は、2019年度から継続しています。回収するごみの量は天候等の条件に左右される部分もあり、一概には比較できませんが、少なくとも減少傾向にはなく、ごみの約半数は「プラスチックごみ」が占める状況も毎年変わりません。



小学生の特別授業の見学先としても活用

 富山市が市内の小学4~6年生を対象に行う「海洋ごみの特別授業」で、「オイルフェンスでのごみ回収」の様子を計130人の児童が見学。本事業は環境教育にも活かされています。
富山市の担当者は、「河川に流れているごみというのは私たちの生活区域から出たごみであるということを市民に理解してもらう啓発活動としてオイルフェンスを設置している。ごみをポイ捨てしないのはもちろん、生活ごみをきちんとごみステーションに捨てる等、ごみの出し方、ごみを出さないような生活について考えてもらうことに繋がればと思っている」と話していました。



<団体概要>
団体名称 :一般社団法人とやまミライラボ
URL :https://www.bbt.co.jp/toyama-mirailabo/zaimu/
活動内容  :富山県の豊かな海を未来に残すため、海と人をつなげる活動や子どもを中心とした海洋教育を推進。また、海洋ごみ削減のために富山市と連携した取組みなどを展開。






CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/






日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
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