皮をむけば、果肉は無事。味わいも例年と変わらず
西日本を中心に16の生協で構成されている一般社団法人グリーンコープ共同体(本部:福岡市博多区、代表理事:日高 容子、以下グリーンコープ)は、長野県の産直産地から届いたりんごの販売を本格的に開始しました。
今年は春以降、産地では雹(ひょう)や突風などの自然災害や害虫被害が相次ぎ、表面にカサブタのようなキズが残る果実が多くなっています。
一方で、果肉に傷みはなく、皮をむけばおいしく食べられる果実がほとんどです。
グリーンコープでは、生産者の出荷を支えるために特別出荷基準を設け、見た目にキズがあっても品質や食味に問題のない果実を、通常と同じ価格で販売しています。
雹や突風の被害で、りんご表面にできた傷
5月末、長野県の産直産地では雹が降り、果実の多くが表面に打撲や擦り傷を受けました。さらに7月下旬には局地的な突風が発生し、枝折れや果実の打撲も確認されています。
被害果の見た目はややいびつで、外皮にカサブタのような痕が残りますが、果肉への影響はなく、切るとみずみずしい断面が現れ、味や香りも例年と変わらないことがわかりました。

(左)雹によってできた傷 (中央)赤く色づき傷はカサブタ状に (右)果肉に影響なし
「特別出荷基準」で生産者を支援
グリーンコープでは、気候変動の影響で雹や高温・干ばつなどの自然災害が増えるなか、生産者が継続して出荷できるよう特別出荷基準を設けています。これは、見た目にキズがあっても果肉や食味に問題がなければ正規品として販売する仕組みで、災害によって生じる廃棄や生産者の損失を最小限に抑えることを目的としています。
長野県の産直産地から届いたりんごは、グリーンコープ各生協の共同購入カタログおよび店舗で取り扱っています。
この仕組みを通じて、被害果を活かしながら組合員のもとへ届けることで、「減農薬のおいしいりんごを無駄にしない」取り組みを進めています。
組織概要
一般社団法人グリーンコープ共同体
福岡市博多区博多駅前一丁目5番1号
代表理事 日高 容子
https://www.greencoop.or.jp/
2018年、グリーンコープ生活協同組合連合会や、社会福祉法人グリーンコープ、労働協同組合など、九州(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島)、近畿(大阪、兵庫、滋賀)、中国(鳥取、岡山、島根、広島、山口)、そして福島の16の生協、各種団体とともに「一般社団法人グリーンコープ共同体」を設立。ひとつのグリーンコープのように持てるものを共有・連帯しながら、それぞれの地域に根ざした生活協同組合として活動してきました。「安心・安全な食べものを子どもたちに食べさせたい」という母親の想いからはじまって、それぞれの地域を豊かにしていくことを目指しています。
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