5日投開票の富山県の上市町長選と町議選を前に、上市高校に2日、臨時の期日前投票所が設置され、高校生らが投票した。2016年に選挙権年齢が18歳に引き下げられた。直近の参院選で県内の10代投票率は年代別で最も低い39・01%(推計)にとどまった。町選挙管理委員会が政治的権利や責任を理解してもらい、投票率向上につなげようと初めて設置した。
上市高校では会議室に設けられた投票所で、選挙権を持つ18歳以上の生徒8人が、一般有権者に交じって一票を投じた。7月の参院選に続いて投票したという3年生の杉浦綺華(あやは)さん(18)は「事前に選挙公報を調べてきた。自分の一票で社会が変わることはないかもしれないけれど、権利を使えるのはうれしいし、今後も選挙に行きたいと思う」と話した。
臨時の期日前投票所はこの日だけの設置。期日前投票は4日までの午前8時半~午後8時。町役場横の働く婦人の家で受け付けている。