富山県高岡市福岡地域に300年以上伝わる奇祭「福岡町つくりもんまつり」が20日、同地域中心部で始まった。新高岡市の誕生20周年の節目を盛り上げようと初出品の団体が増え、昨年の18点を大きく上回る30点が並び、来場者が工夫を凝らした作品を楽しんだ。21日まで。
つくりもんは野菜や果物を使って話題の人物や出来事を表現した造形作品。市誕生20周年の特別企画として、高岡御車山(みくるまやま)祭で巡行する木舟町の山車(やま)を題材にした作品が福岡にぎわい交流館に展示された。福岡地域の有志が1カ月かけて制作し、花傘にタマネギを使用した。
もう一つの特別企画のミニチュアコンクールでは、市内外の児童ら20人以上が協力して小型作品のブースを設けた。ピーマンやニンジン、サツマイモなどで組み立てられた愛らしい生き物の作品を飾っている。
オープニングセレモニーで上田聖太郎実行委員長が「皆さんを魅了できる作品が集まった」とあいさつ。橘慶一郎衆院議員、出町譲市長、薮中一夫市議会議長が祝辞を述べた。
市商工会福岡支部や地元自治会でつくる実行委員会主催。北日本新聞社共催。