「春の四重奏」で知られる富山県朝日町舟川新の舟川べりで、地元農家らが秋ならではの景観づくりを進めている。収穫期に入り、稲の色の違いで絵柄をつくる「田んぼアート」を見ることができ、今月下旬ごろからはヒマワリやヒガンバナが見頃になる。散策の楽しみにしてもらおうと、町観光協会は20日から「#秋の舟川べり2025インスタグラムフォトコンテスト」と題して風景写真を募集する。

 景観づくりは地元のチューリップ農家「チュリストやまざき」の山崎久夫さんらが取り組む。田んぼアートは2005年から続け、今年は50アールで7種類の古代米などを育て、悠々と泳ぐクジラ3頭が浮かぶ。3年目のヒマワリは、チューリップを栽培した畑の緑肥用に8月に種をまき、季節外れのこの時期に黄色の花が咲く。

 ヒガンバナは、町内会や町民有志と協力して16~18年に約3万球を植え付けたもの。約600メートルの堤防のり面を真っ赤に染める。同協会は「今年こそヒマワリとヒガンバナの共演を楽しみに待ちたい」としている。

 フォトコンテストの応募は10月10日まで。優秀賞10人にチュリストやまざきの新米セットを贈る。協会公式アカウント「@asahi_tabi」で開花情報を確認できる。