富山県南砺市の利賀村漁業協同組合と庄川沿岸漁業協同組合連合会は24日、同市利賀地域の百瀬川に注ぐ支流で、イワナの「発眼卵」を放流した。県内唯一の取り組みで、2年目となる今年は放流地点を増やし、水温や川底の状態など発育に適した環境条件を探る。
発眼卵は、稚魚の眼が確認できるふ化直前の卵。稚魚の状態で放流するより水温や酸素量などの環境に早く適応でき、より天然に近い成魚に育つとされる。利賀村漁協は河川環境の保全や釣り資源の充実を目的に稚魚の放流を続けており、より質の高いイワナを育てようと発眼卵に着目した。
この日は7人が養殖した発眼卵2万5千個を、管を使って川底に埋め込み、砂利をかぶせた。2カ所で放流し、条件の違いなどを今後データとして比較する。
卵は来年2月にふ化し、4月ごろには泳ぎ始める見込みで、数年後には成魚に育つという。利賀村漁協の上田英夫組合長(67)は「利賀育ちの強いイワナを育てるため、継続して取り組みたい」と話した。