2025年度から5年間の新たな富山県総合計画の策定に向け、新田知事が15市町村を回って県民と語り合う「未来共創セッション」は15日、富山市で最終回を迎え、県民約30人が富山の未来に向け自分たちができる活動を議論した。
セッションは7月に富山市からスタートし、15市町村で順次開かれた。最終回は同市西町のTOYAMAキラリ内にあるファーストバンクキラリホールであり、知事が9月上旬に公表した計画の素案を説明。レオス・キャピタルワークス社長の藤野英人氏(同市出身)が講演した。
参加者は5グループに分かれ、「私の未来宣言」と題して将来に向けた具体的な行動を発表した。地域で顔の見える関係をつくる活動や、子どもの個性を伸ばす教育、富山の魅力発信などに取り組みたいとの意見が出た。
知事と藤井裕久市長、藤野氏がそれぞれ講評し、知事は「皆さんには家庭や地域、学校、会社などで富山の未来について語り合ってもらい、共に計画を実行していこう」と呼びかけた。
総合計画は自治体行政運営の最上位に位置し、各種施策の指針となる。セッションは全16回で延べ約310人が参加した。今後は素案に対するパブリックコメント(意見公募)を経て11月に答申案をまとめる。