23日に富山県滑川市で開かれる滑川薪能(たきぎのう)に向け、出演する同市西部小学校の児童らが稽古に励んでいる。16日は宝生流シテ(主役)方女流能楽師の葛野(かどの)りささん(富山市出身、東京)と一緒に、舞台で披露する連吟「羽衣」のうたい方を確認するなどした。
子どもたちに伝統文化に触れてもらおうと、滑川薪能実行委員会が昨年から実施している。ことしは1~4年生24人が参加。8月下旬から4回にわたり、能楽師の佐野玄宜(げんき)さん、葛野さんの指導を受けている。当日はうち11人が舞台に上がる。
16日は16人が、葛野さんの能面や扇を直接触ったほか、葛野さんが披露した「羽衣」の仕舞に合わせて、一緒にうたった。本番で着る浴衣の衣装合わせも行った。
昨年も滑川薪能に出演した石原海成(かいせい)さん(8)は「去年はドキドキした。みんなに届くよう大声でうたいたい」と意気込んだ。滑川薪能は23日午後3時から市民会館大ホールである。北日本新聞社後援。