国宝瑞龍寺のライトアップイベント「夜の祈りと大福市」が13日、富山県高岡市関本町の同寺で始まった。荘厳な大伽藍(がらん)が幻想的に浮かび、参拝者は一心に祈りをささげた。15日まで。

 高岡市の作曲家、山口道明さんのオリジナル曲が響く中、仏殿や法堂(はっとう)、山門が色とりどりに照らされた。仏殿前に和傘100本、山門前には複数のビニール傘を球状に組み合わせた「傘玉」30個が並び、来場者は華やかな演出を楽しんだ。

 高岡市金屋町に伝わる民謡「弥栄節(やがえぶし)」の踊りの奉納もあった。大茶堂では日本盆栽協会高岡支部の盆栽展があり、駐車場には飲食店が出店してにぎわった。

 イベントは例年8月に開いているが、能登半島地震で被災した法堂の修復完成を記念し9月に開催した。14、15日は午後6時~同9時。北日本新聞社共催。