上市署は5日、迷子の男子児童を保護した富山市横内の会社員、藤本光伸さん(32)と妻で会社員、由美子さん(32)に署長感謝状を贈った。
2人は車で帰宅途中だった8月13日午後8時50分ごろ、同市石屋の路上で、助けを求めて手を振る男児に気付いた。男児から家族の電話番号を聞き取って連絡。自宅で保護し、警察官に引き渡した。男児は立山町在住だった。
男児には脱水症状もみられ、少しおびえた様子だったが、車に同乗していた藤本さんの3人の子どもが声をかけるなどしたこともあり、和んだという。
大島和久署長は「事故だけでなく、事件に巻き込まれる恐れもあった」と述べ、感謝状を手渡した。藤本さんは「気付くことができて良かった」と話した。