富山県射水市の海王丸パークに係留する初代の帆船海王丸と、現役の練習帆船である2代目海王丸の見学会が17日、同パークで開かれた。新旧の海王丸がそろったのは2015年以来10年ぶり。県内の親子らが船内を見て回り、船や海の魅力に触れた。
次世代海洋人材育成事業として富山高専などが開催。小中学生と保護者30人が参加し、2グループに分かれて見学した。
初代海王丸は、同校の國枝佳明校長が案内した。初代の最終航海に航海士として乗船し、2代目で船長を務めた國枝校長は、経験を交えて船上の訓練や生活を紹介した。
2代目海王丸では、乗組員の説明を聞きながら、デッキや機関室を見て回った。子どもたちは装置を動かしたり、見張り用の双眼鏡をのぞいたりして航海の気分を味わった。新湊放生津小学校6年の棚辺慶一さんは「初代の海王丸よりも大きくて広かった。どっちもかっこよくて好き」と話した。
2代目は1989年に造られ、実習生が訓練で航海している。20日に出港する予定。