地域の高齢者らが“先生”となって寺院で子どもたちが楽しい時間を過ごす「寺子屋」事業が27日、富山県黒部市生地芦崎の龍泉寺であり、参加者が竹馬作りやかるたなどを楽しんだ。
寺院を幅広い年代の人たちが集う場にしようと、同寺が大越仏壇(高岡市福岡町下老子、大越則夫社長)の支援を受けて開催。門徒のほか地元の子どもたち約35人が参加した。
子どもたちは竹を使って竹馬作りを境内で体験したほか、昼食で流しそうめんを味わいスイカ割りを楽しんだ。舞踊の作法を学ぶ時間やジャンボかるた大会もあり、日本に古くから伝わる遊びなどに触れた。
にぎやかな境内の様子に、同寺の園家護久住職(51)は「年末の鐘突き以外に子どもたちが寺に集まる機会は少ない。夏休み期間にまた寺子屋を開きたい」と話した。