江戸における人と動物の関わりを伝える企画展「どうぶつ百景-江戸東京博物館コレクションより」が25日、富山県水墨美術館で開幕した。動物が登場する絵画や工芸品など幅広い品が並び、初日から多くの美術ファンでにぎわった。9月21日まで。
東京都江戸東京博物館の所蔵品から、犬や猫、鳥といった生き物を題材にした浮世絵や装身具、おもちゃ、着物など、前後期で計約230点を展示。作品を通して、動物たちが江戸の人々の暮らしを彩り支えた、かけがえのない存在だったことを紹介する。
会場には、路上に犬がいる風景を切り取った歌川国芳の浮世絵、鳥や昆虫などをデザインした印籠、上流武家の子どもが使った木馬など貴重な品々が並んだ。
開会式では江戸東京博物館の猪俣聖人副館長らがあいさつ。同博物館の小山周子学芸員が展示を解説した。
企画展は前期が8月24日まで。後期は同26日から始まる。県水墨美術館と北日本新聞社でつくる実行委員会、県など主催。