伝統工芸高岡銅器振興協同組合(竹中伸行理事長)が創立50周年を記念して制作し、今年3月に完成した鋳銅製の実物大のすしのオブジェ「鋳銅富山湾鮨(ずし)」の常設展示が17日、富山県民会館(倉田千春館長)で始まった。
オブジェは金箔(きんぱく)が施された県の形の皿に、ホタルイカやシロエビなど10種類のすしを盛り付けた。高岡市末広町のすし店「鮨金」の職人が握ったすしから型を取り、薬品による化学変化を利用した着色法で金属の質感を残しながら食材を忠実に再現した。
県のブランド戦略「寿司(すし)といえば、富山」にちなみ設置。竹中理事長は「富山を代表する工芸品として、多くの人に高岡銅器を認知してほしい」とPRした。