「高岡・山町ポエム大賞」特別企画のポエム教室が6日、富山県高岡市守山町の高岡御車山会館で開かれた。選者を務める直木賞作家で詩人のねじめ正一さんが講師となり、参加者に詩作の楽しさやこつを伝えた。
ポエム教室は例年、市内の小中学校で開いており、今年は幅広い年代に詩作の楽しさを知ってもらおうと一般向けに初めて開催。園児から50代までの12人が参加した。
ねじめさんは小説と詩の違いに触れ「言葉と言葉の組み合わせが詩の楽しさ」と紹介。「詩の言葉を考えるに当たって凡庸であってはいけない。みんなが使っている言葉は使わないという意気込みが大事」とアドバイスした。参加者は「石」「文房具」をテーマに詩を作り発表した。
高岡市成美小2年の山上佳恵さんは「決まったテーマで詩を書いたのは初めてで楽しかった」、富山中部高1年の井上真緒さんは「詩は自由に書いていいと分かって希望が見えた」と話した。
「高岡・山町ポエム大賞」は今年で22回目。富山銀行、土蔵造りのある山町筋まちづくり協議会、末広開発、北日本新聞社でつくる実行委員会が主催し、全国の小中高校生から9月11日まで詩を募集している。