富山の魅力をデザインした北日本新聞の特別紙面「富山もよう」のヒマワリをラッピングした路面電車の運行が5日、富山地方鉄道の環状線で始まった。富山市の草花であるヒマワリが真夏の太陽に向かって力強く花を咲かせる情景を表現した車両が、市中心部を巡った。

 富山市と花きの生産者、流通業者、富山地鉄などでつくる「フローラルとやま実行委員会」が、ヒマワリを市のまちづくりのシンボルにしたいと企画した。ラッピングされた車両は「セントラム」で、来月4日まで環状線で運行する。

 富山駅の路面電車のホームで出発セレモニーが開かれ、藤井裕久富山市長や富山もようを手掛けるデザイナーの鈴木マサルさん(東京)、富山駅周辺の活性化に取り組む一般社団法人トヤマチミライの水田整代表理事、坂本洋人フローラルとやま実行委会長が出席した。鈴木さんは「街中を走る華やかなヒマワリがラッキーアイテムのような存在になるといい」と話した。

 富山もようは、立山連峰やガラス、シロエビなど県内の景観や名産品を題材に16種類のデザインがある。ヒマワリの特別紙面は4日に発行した。