「刀の誕生日」展も同時開催

 中国陶磁器の変遷をたどる企画展「悠久を彩る中国陶磁」が28日、富山市の秋水美術館で始まった。新収蔵品を含む34点を並べ、後漢から清まで約1800年にわたる中国陶磁の歴史や魅力を紹介している。7月20日まで。

 中国の陶磁器は世界に先駆けて発展し、アジアだけでなくイスラム圏や欧州にまで影響を及ぼした。

 同館コレクションの中から各時代の特徴を伝える品を並べた。新収蔵品の一つ、「緑釉壺(りょくゆうつぼ)」は後漢時代の副葬品。長年の間に釉薬(ゆうやく)の金属成分が化学反応を起こして「銀化」し、緑色の表面の一部が白く輝いている。

 青磁で知られる龍泉窯(りゅうせんよう)の器や、白磁に絵付けした五彩の皿なども並ぶ。

 製作年などを刻んだ「紀年銘」の入った刀を集めた企画展「刀の誕生日」も同時開催している。北日本新聞社共催。