富山市出身の俳優、内浦純一さんが主演を務める映画「星より静かに」が完成した。注意欠如多動症(ADHD)を取り上げた作品で、全国公開を前に25日、同市のユウタウン総曲輪ウエストプラザでトークイベントがあり、内浦さんらが作品を通してADHDへの理解を深めてほしいと呼びかけた。

 映画はドラマとドキュメンタリーで構成し、当事者や家族の思いや葛藤を描く。内浦さんは当事者の男性、はじめを演じた。

 イベントは内浦さんと、自身もADHDであることを公表した君塚匠監督、はじめの妻を演じた蜂丸明日香さん(富山市出身)、障害児支援に取り組む県内団体の代表者らが登壇し、映画や障害について語り合った。内浦さんは「ADHDのリアルを自然に知ることができる作品になっている」と話した。

 県内ではJMAXシアターとやまで6月21日から上映する。