富山県高岡市の鋳物メーカー・能作(能作千春社長)と高岡高校の生徒が共同開発した真ちゅう製の風鈴「シマエナガ風鈴」が完成した。若者の高岡銅器への認知度向上を考える授業で生徒がアイデアを出し、製品化を進めていた。6月16日から全国の直営店や公式オンラインショップで販売する。

 「シマエナガ風鈴」は高さ4・6センチ、幅4・3センチ。3年の西尾晴菜さん、高田真優(まゆ)さん、村上陽紀さん、山田望空翔(みくと)さん、吉村貴稀(あつき)さんのチームが昨年度、企業課題の解決に取り組む授業で、かわいらしい見た目で若者に人気がある小鳥をモチーフに、丸々とした形を生かした風鈴の開発を提案した。今年1月の最終発表でアイデアが評価され、製品化することになった。

 5月19日は生徒5人への贈呈式が同市中川園町の同校であり、能作社長が風鈴を手渡した。リーダーの西尾さんは「コンパクトでかわいい。商品を通して高岡銅器の良さが伝わってほしい」と話した。

 販売価格は税込み7480円。今月28日から本社と札幌、名古屋の直営店で先行販売する。