富山県の朝日町ふるさと美術館の館蔵品企画展「井口文秀-教科書原画を中心に-」が、同館で開かれている。町出身で童画家だった井口さんの絵本や教科書挿絵の原画など約100点が並んでいる。7月27日まで。

 1992年に83歳で亡くなった井口さんは水彩やパステルで絵を描き、数多くの書籍を手がけた。どこか懐かしさを感じさせる作品が多い。会場には「みにくいあひるのこ」をはじめ、「あきのはな」「おやまのおさる」「安寿と厨子王」などの原画を展示している。

 教科書挿絵の原画は「大造じいさんとガン」「はまひるがおの『小さな海』」などを紹介。教科書の年代によって絵の雰囲気が変化しているのが分かる。北日本新聞社共催。