富山県内で百日ぜきや伝染性紅斑(リンゴ病)、ノロウイルスが原因とみられる食中毒の流行を受け、新田八朗知事は23日の定例記者会見で、人の移動や会食の機会が増えるゴールデンウイーク(GW)中の感染対策の徹底を呼びかけた。
県内では20日までの百日ぜきの今年の患者数が76人に達し、昨年1年間の2人を大きく上回る。リンゴ病は14~20日の定点医療機関当たりの患者数が3・17人で、警報レベルの基準値を超えている。食中毒は今年に入ってから23日までに10件発生し、患者数は708人に上る。
知事は「換気や手洗い、手指消毒などの基本的な感染対策に引き続き留意し、せきが長引く場合には早めに医療機関を受診してほしい」と呼びかけた。救急車を呼ぶかの判断に迷った際には、電話で相談できる番号「♯7119」や子ども医療相談の「♯8000」を利用するよう求めた。