北陸電力グループの北電ビズ・エナジーソリューション(北電BEST、富山市牛島町)は、立山黒部貫光(同市桜町)に対し、電気自動車(EV)の導入コンサルティングや設備リースなどのトータルサービスを提供した。立山黒部貫光は15日から、立山黒部アルペンルートで、サービスを活用して導入した電気バス8台を運行させる。

 北電BESTは、EV導入のトータルサービスのほか、太陽光発電の導入や、建物のエネルギー消費を実質ゼロとする「ZEB化」を支援する事業などを手がけている。

 EV導入のトータルサービスは、脱炭素化の取り組みの一環として、営業車両をEVに切り替える企業も増えつつあることを踏まえ、2021年度から着手。EVや充電設備をリースするほか、車両導入に伴う電気使用量の増加を踏まえ、電気料金を抑えられる最適運用ができるようサポートする。これまでEVの実績はあるが、電気バスの導入サポートは初めて。

 今回、導入された8台は「立山トンネル電気バス」として、室堂-大観峰間の約3・7キロを運行する。アルペンルートは15日が全線開通で、国内で最も高い場所を走る電気バスとなるという。