富山県立山町東谷地区の昆虫王国立山「立山自然ふれあい館」(四谷尾)の開館30周年を記念し、地元特産の洋ナシ「ラ・フランス」をアピールするキッチンカーが完成した。20日に同所で開く春まつりに初登場させ、ラ・フランスのシェイクなどを販売する。13日は住民向けのお披露目会があり、関係者が「地域の魅力をさらに発信したい」と意気込んだ。

 キッチンカーは地元のイベントなどに出店している住民が企画した。「miiki FARM(ミィキ・ファーム)」の屋号で、農村RMO(農村型地域運営組織)「東谷活性化協議会」と連携しながら運営していく。

 販売するのは、さまざまなイベントで評判を呼ぶラ・フランスのシェイクと、地元産ブルーベリーをふんだんに使ったミルクフロート。13日はお披露目会に集まった住民に振る舞われた。

 今後は地域内外のイベントにキッチンカーで出店し、地区の魅力を伝える。同協議会の緒方淳事務局長は「こうした取り組みが増えていくよう、サポートしていきたい」と話した。

 20日の春まつりでは、カブトムシの幼虫をもらえる抽選会のほか、飲食ブースの出店などがあり、30周年を盛り上げる。記念事業として300人が一斉に風船を飛ばす。19日から春の昆虫展も開幕する。