北陸コカ・コーラボトリング(富山県高岡市内島)は8日、井波彫刻の装飾を施した自動販売機を南砺市役所の正面玄関に設置した。2023年に市内の井波別院瑞泉寺山門前に設置したものに続き、2台目となる。

 今回は合掌造りの家屋が立体的に彫刻された縦90センチ、横70センチの木彫パネルを自販機の側面に取り付けた。正面には五箇山民謡「こきりこ」を踊る演じ手や、「ようこそ南砺市へ」といったメッセージをあしらった。

 井波彫刻の振興を目指す団体「木あそび工房」が同社に制作を提案して実現した。自販機の売り上げの一部が製作費として工房に寄付される。

 8日はお披露目会があり、工房の南部白雲代表や田中幹夫市長、北陸コカの松波広之代表取締役専務執行役員らがあいさつ。南部代表は「まちの個性を生かし景観に寄与できる井波にしかできない技として、全国に広げていきたい」と話した。