地元業者と開発、成果説明

 新川高校(富山県魚津市)のコミュニティビジネス部は5日、朝日町で開催中のイベント「あさひ舟川 春の四重奏」に出店し、藻場を荒らすウニを活用した缶詰商品をアピールした。地元事業者と開発に取り組んだことや「春の四重奏」の風景をパッケージデザインに採用したことなどを紹介し、まちの魅力発信に一役買った。

 部員は昨年、磯焼けの一因となっているムラサキウニの問題に着目。地域全体で課題に向き合おうと、缶詰製造のテイスト、農業法人のマッキーファーム、泊漁協など町内事業者と協力して解決に取り組んだ。

 研究を進める中、駆除ウニと規格外野菜で作るペースト状の料理「リエット」を考案。日本財団「海と日本プロジェクト」の大会でベストグルメ賞に輝いた。

 缶詰を商品化したテイストがイベントで販売ブースを構えるのに合わせ、部員6人が店頭に立った。パネル展示で成果を説明し、パッケージなどをPRした。

 部長の西島琉さん(3年)は「活動や商品に関心を持ってもらえた。もっと町を盛り上げたい」と話し、テイストの水下大輔社長は「高校生のアイデアで町のことを考えてくれてうれしい。今後も一緒に取り組みたい」と期待を寄せた。

 缶詰は100グラム入りで1500円。