13日に開幕する大阪・関西万博の会場内で開かれる「フューチャーライフエクスペリエンス」で、井波彫刻協同組合(富山県南砺市)や組合員が制作したギターと獅子頭、天神様、竜のパネルが展示される。田中幹夫市長が4日の会見で発表した。

 「未来の観光」をテーマに、井波彫刻や九谷焼(石川県小松市)、美濃焼(岐阜県多治見市)などの伝統産業や地場産業を担う5産地・団体が出展する。会場では井波彫刻の作品のほか、全長3メートルの竜を彫り上げる様子を収めた動画を流す。いずれも5月6~12日に出展する。

 井波彫刻は、九谷焼との共同作品「山門 森羅万象」を7月28~31日の「LOCAL JAPAN(ローカルジャパン)展」に出すことも決まっており、市長は「二つの展示を通じ、世界に彫刻の可能性を発信していきたい」と語った。