虐待や貧困などさまざまな事情により家庭で暮らすことができず、自ら働かなければならない若者が、共同生活を通じて社会的自立を目指す自立援助ホーム「Re・バースたかおか」が4月、富山県高岡市中川園町に開設される。同様の施設は県西部で初となり、義務教育終了後の15~20歳を受け入れる。ホーム長の永田康之さん(42)は「若者たちの心の安全基地となりたい」と語る。
自立援助ホームは、児童福祉法に基づく施設。何らかの理由で家庭にいられなくなったり、児童養護施設などを退所したりして、働かざるを得なくなった15~20歳が入所する。県内では富山、黒部の両市に施設がある。
今回、高岡市中川園町で開設するのは、静岡県で自立援助ホームを手がける一般社団法人「善用」(浜松市)。空き家をリノベーションし、個人の居室や面談室、事務所などを整備した。常駐する職員が生活や就労などを支援し、退所後のアフターフォローも行う。定員は男女計9人で、利用料は月1万5千円。
ホーム長の永田さんは元々、石川県内の自立援助ホームで働いていた。富山県の児童相談所とやりとりする中で、県内は施設が足りず、地元に残りたくても離れざるを得ない若者がいることを知った。新たな施設をつくろうと、昨年3月に善用に転職。行政への申請や空き家探しなど、1年かけて準備してきた。
支援は一人一人に合った自立の形を見つけていくところから始めるといい、「若者の居場所になればいい」と話している。