富山県砺波市の砺波チューリップ公園で22日から始まる「となみチューリップフェア」に向け、市が再整備した南門が完成した。砺波地方の伝統的な家屋様式を生かした造りで、公園の新たなシンボルになる。5日に完成セレモニーを行う。
夏野修市長が2日の定例記者会見で発表した。
公園の南口にはこれまで簡易な門があるだけで、フェア期間中は仮設ゲートで入退場を管理していた。2022年度から再整備を進め、鉄骨平屋造り建築面積390平方メートル、延べ床面積160平方メートル。砺波地方の伝統的家屋様式「マエナガレ」を生かした造りで、門内に券売所や多目的スペース、多機能トイレも設けた。事業費は国の補助も含め2億1800万円。
5日の完成セレモニーは、フェアを前に市民が公園を清掃する恒例のボランティア活動に合わせて行い、テープカットに続き、ボランティアが門を通り初めする。
市長はこの他、フェア開幕日を5割強の開花で迎える現在の見通しも示した。遮光ネットで調整しているという。5月5日まで14日間開催し、目標入場者数は30万人以上としている。1万人以上を目指すインバウンド(訪日客)については、例年より早く台湾で誘客キャンペーンに取り組んだ効果で、手応えを感じているとした。