2022年夏に高校生RAP選手権(略称・高ラ)でラップバトルに初挑戦すると、交流サイト(SNS)で大バズり。人気が急上昇して今年1月にメジャーデビューを果たしたラッパーの#KTCHAN(ケイティーちゃん)は、大学生の顔も持つ。

 2週にわたってお届けするロングインタビューの(下)では、大御所との親交ぶりやMCバトルを卒業した胸の内、楽曲作りに込めた思いを語ってもらった。

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 ▽大御所にあだ名

 ―大御所ラッパーと親しく交流していて、すごいと思います。

 まずリスペクトを忘れたことはありませんし、戦ったとして、その前だったり後だったり、感謝の気持ちを持って接しています。相手に笑ってもらいたいと思えば、自分が2倍笑うようにするとか。

 ―彼らを独特の愛称で呼んでいるそうですね。

 呂布カルマさんは「かるちゃん」、Zeebraさんは「ぶらりん」、DOTAMAさんは「たまちゃん」、漢a.k.a.GAMIさんは「かんかん」、D.Oさんは「でぃおっち」です。いかにその人がかわいく見えるかっていうのを一番に考えています。普通のあだ名はつけたくないなって。この見た目にそのあだ名がつくの? っていうギャップ萌(も)えを意識しています。

 ▽アーティスト活動に注力

 ―音楽活動と大学の両立は大変ではありませんか。

 大学生活は正直、お仕事をたくさんいただいていることもあって、単位が段々大変なことになって、このまま進級できるのかっていう感じにはなってきています。入る時点でラップとか音楽活動はやっていて、もしかしたらあまり行けないかもしれないと、頭のどこかによぎってはいました。自分と同世代の日常みたいなものを生で感じたくて、入学を決めました。

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